# リサイクルとの違いは?地球を守る「アップサイクル」を子どもと始めよう

アップサイクルってなんだろう?リサイクルとの違い

みんなは「リサイクル」という言葉を聞いたことがあるよね。ペットボトルや牛乳パックを回収して、また新しいものに作り変えることだよ。でも「アップサイクル」は、ちょっと違うんだ。

リサイクルは、使い終わったものを一度溶かしたり、バラバラにしたりして、新しく作り直すこと。たとえば、ペットボトルを溶かして、また新しいペットボトルや服の材料にするんだ。

一方、アップサイクルは、使い終わったものを、そのままの形を活かして、もっと価値のあるものに変身させること。たとえば、古いジーンズでおしゃれなバッグを作ったり、使わなくなったプラスチックのボトルでかっこいいランプを作ったりするんだ。つまり、「ゴミ」だと思っていたものが、アイデア次第でもっと素敵なものに生まれ変わるんだよ。

アップサイクルが注目されているのは、地球にやさしくて、しかも新しい価値を生み出せるから。プラスチックのゴミ問題が深刻になっている今、このアップサイクルの考え方がとても大切になってきているんだ。

なぜ今、アップサイクルが必要なの?

世界中で、プラスチックのゴミがとても大きな問題になっているよ。毎年、たくさんのプラスチックゴミが海に流れ込んで、魚やウミガメなどの生き物たちが困っているんだ。

リサイクルも大切だけど、実はリサイクルするときにもたくさんのエネルギー(電気や石油など)を使うんだ。ペットボトルを溶かすには、とても高い温度の熱が必要で、そのために工場を動かさなくちゃいけない。それに、リサイクルできる回数にも限りがあって、何度もリサイクルすると品質が落ちてしまうこともあるんだよ。

でも、アップサイクルなら、溶かしたりする必要がないから、使うエネルギーがずっと少なくてすむ。しかも、アイデア次第で何度でも新しいものに変身させられるんだ。

たとえば、海岸に流れ着いたプラスチックのゴミを集めて、アート作品を作っている人たちがいる。また、使い終わったプラスチックの容器で、花を育てるプランター(植木鉢)を作ったりもできる。こうした工夫で、ゴミを減らしながら、新しい価値を生み出せるんだね。

私たちにもできる!アップサイクルの楽しみ方

アップサイクルのいいところは、特別な機械がなくても、私たちにもできることだよ。

ペットボトルを使って、ペン立てや小物入れを作れるし、プラスチックの容器を使って、自分だけのオリジナル貯金箱も作れる。絵の具で色を塗ったり、シールを貼ったりすれば、世界に一つだけの作品になるんだ。

学校でも、アップサイクルの取り組みが増えているよ。使い終わったプラスチック製品を集めて、みんなでアート作品を作る授業をしている学校もある。こうした活動を通して、「ゴミだと思っていたものが、こんなに素敵なものになるんだ!」という発見があるんだ。

それに、アップサイクルには正解がない。君のアイデア次第で、どんなものでも作れるから、想像力や創造力も育つよ。お父さんやお母さんと一緒に、家にあるプラスチック製品を使って、何か作ってみるのも楽しいね。

アップサイクルは、地球を守りながら、自分たちも楽しめる、素晴らしい活動なんだ。小さなことから始めて、みんなで地球にやさしい未来を作っていこう!