みんなが毎日飲んでいるお茶やジュースのペットボトル。実は、飲み終わったあとのペットボトルが、かっこいいTシャツや温かいフリース(もこもこの服)に生まれ変わることを知っていますか?
ペットボトルは「PET」という種類のプラスチックでできています。この「PET」は、実は服の材料になる「ポリエステル」という繊維(※糸のような細長い素材のこと)と、ほとんど同じものからできているんです。だから、ペットボトルを細かく砕いて、溶かして、糸のように細く伸ばすと、服を作る材料になるのです。
この過程を**リサイクル**と呼びます。リサイクルとは、使い終わったものをもう一度材料に戻して、新しい製品に作り変えることです。特に、ペットボトルを服のような価値の高いものに変えることを**アップサイクル**と言います。アップサイクルは、ただリサイクルするだけでなく、元のものよりも良いもの、便利なものに変身させることなんです。
1枚のTシャツを作るのに、500mlのペットボトルが約5本必要です。大きなフリースなら、25本くらいのペットボトルが使われています。みんなが捨てたペットボトルが、こんなにたくさんの服に生まれ変わっているんですね。
ペットボトルから作られた繊維は、ただの普通の服ではありません。実は、新しく石油から作った繊維と同じくらい、時にはそれ以上に優れた機能を持っているんです。
リサイクルされた繊維で作られた服は、こんなすごい特徴があります。汗を素早く外に逃がしてくれるので、スポーツをする時に快適です。雨や水をはじく機能を付けられるので、レインコートにもなります。軽くて丈夫なので、登山やアウトドアで活躍します。色あせしにくく、何度洗っても長持ちします。
有名なスポーツ選手が着ているユニフォームや、オリンピックの選手団が着る公式ウェアにも、ペットボトルをリサイクルした繊維が使われているんです。世界で活躍するトップアスリートが信頼する品質なんですね。
さらに、技術が進歩して、リサイクル繊維でもふわふわの肌触りや、なめらかな質感を作れるようになりました。見た目も触った感じも、新しい材料から作った服とまったく変わらないほどです。こうして、アップサイクルによって、ゴミだったものが高品質な製品へと進化しているのです。
ペットボトルを繊維にリサイクルすることは、地球環境を守ることにも大きく役立っています。
まず、ゴミが減ります。日本では1年間に約250億本ものペットボトルが使われています。これを全部捨てたら、とても大きなゴミの山になってしまいます。でも、リサイクルすることで、この大量のペットボトルが新しい製品として生まれ変わり、ゴミの量を減らせるのです。
次に、石油を節約できます。新しく服の材料を作るには、たくさんの石油が必要です。でも、ペットボトルをリサイクルして繊維を作ると、石油の使用量を約60%も減らすことができます。石油は限りある資源なので、大切に使う必要があります。
そして、空気をきれいに保てます。リサイクルすることで、二酸化炭素(※地球を温める気体のこと)の排出量を減らせます。これは地球温暖化を防ぐことにつながります。
みんながペットボトルを正しく分別して、リサイクルボックスに入れることが、このアップサイクルの第一歩です。小学生のみんなにもできる、地球を守る大切な行動なのです。