みなさんの家にはプラスチックの製品がたくさんありますね。ペットボトルやおもちゃ、食べ物の袋など、毎日たくさんのプラスチックを使っています。実は、世界中で1年間に約4億トンのプラスチックが作られているんです。これらを捨てる時、リサイクル※1という方法があります。リサイクルとは、古いものを集めて、もう一度新しい製品に作り変えることです。でも、さらに素晴らしい方法として「アップサイクル」という考え方があります。アップサイクルは、使い終わったプラスチックを、元のものより価値がある新しい製品に変える方法です。例えば、古いペットボトルをおしゃれなかばんに作り変えたり、使い古したプラスチックの容器から雨具や防災グッズを作ったりするようなことですね。
しかし、アップサイクルには大きな課題があります。プラスチックの種類によって、リサイクルしやすいものと難しいものがあるのです。実は、プラスチックには何種類もあり、ペットボトルはPET、容器はPP、袋はLDPEといった具合に分類されています。色が付いているプラスチックや、異なる種類のプラスチックが混ざったものは、きれいに分ける作業が大変です。分ける作業に時間とお金がかかると、アップサイクルの良さが減ってしまいます。また、プラスチックが傷んでいると、強くて安全な新しい製品に変えられないという問題もあります。
アップサイクルを成功させるには、より良い技術が必要です。今の技術では、プラスチックをきれいに分ける作業に多くの人手と時間がかかっています。もし、ロボットや機械がもっと正確に、素早くプラスチックを見分けられるようになれば、もっと多くのプラスチックをアップサイクルできるようになります。実は、海外ではAI(人工知能)を使ってプラスチックを自動分別する研究が進んでいるんですよ。
さらに大切なのは、傷んだプラスチックを新しくする技術です。使い終わったプラスチックは、太陽の光や熱で劣化※3してしまいます。こうなったプラスチックを、元の強さに戻す技術がまだ完全ではありません。でも、最近の研究では、古いプラスチックを化学的に分解して、一度原料に戻す「化学リサイクル」という技術が注目されています。もし、この技術がもっと発展すれば、傷んだプラスチックでも何度でも新しく生まれ変わらせることができるようになるでしょう。ただし、新しい技術を開発するには、たくさんのお金と時間が必要です。
技術が進歩しても、社会全体が協力しなければ、アップサイクルは成功しません。まず大切なのは、みんなでプラスチックを正しく分別※4することです。プラスチックの種類ごとに分けて出すと、リサイクルやアップサイクルが格段にやりやすくなります。実は、きちんと分別されたプラスチックは、アップサイクルの成功率が30パーセントも上がるんです。次に、アップサイクルされた製品をもっと多くの人が買うことが重要です。アップサイクル製品は、普通の製品より値段が高いことがあります。でも「環境を守る」という気持ちで買う人が増えると、企業がもっとアップサイクルに力を入れるようになります。
また、学校や家庭でプラスチックについて学ぶことも大事です。リサイクルとアップサイクルの違いを理解して、どうやって環境を守るかを考える習慣がつくと、未来の地球がもっときれいになります。さらに、実際に家庭で古いプラスチックを使って工作をしてみるのも素晴らしい学習方法です。ペットボトルから貯金箱や植木鉢を作ることで、アップサイクルが身近に感じられるようになりますよ。
※1 リサイクル:使い終わったものを回収して、新しい製品に生まれ変わらせる方法
※2 技術:ものを作ったり、何かを成功させるための方法や知識
※3 劣化:ものが古くなって、質が悪くなること
※4 分別:ごみを種類ごとに分けること