みなさんは、お家の建て替えや古い家具が壊れたとき、木材がどうなるか考えたことがありますか?実は、使い終わった木の材料はとてもたくさん出ています。家を解体するときや、工事で出た木くずなど、毎日いろいろなところで「廃木材」という、もう使えないと思われた木が生まれているんです。日本だけでも、毎年約1,000万トンもの建築廃木材が出ていると言われています。これは、象の重さに直すと、約200万頭分に相当するほどの量なんですよ。
でも、ここが大切なポイントです。その古い木材を、もう一度使えるように工夫することを「リサイクル」と言います。リサイクルは、ゴミを新しい物に変えることで、地球を守るのに役立つ大事な取り組みなんです。廃木材のリサイクルでは、古い木をもう一度集めて、新しい木の製品に生まれ変わらせています。
面白いことに、リサイクルだけでなく「アップサイクル」という考え方もあります。これは、古い物を新しくするだけでなく、元の物よりも、もっと良い物に作り変えることなんです。廃木材から作るエンジニアリングウッドは、まさにこのアップサイクルの素晴らしい例です。古い木から、もっと強く、もっと長持ちする木の製品が生まれるんですよ。廃木材を集めて処理して強い木を作ることで、天然の森を守りながら、より優れた材料を作ることができるという、まさに一石二鳥の取り組みなんです。
では、廃木材がどうやって強い木に変わるのでしょう?その秘密は、木を細かくして、新しい接着材を使って、もう一度つなぎ合わせることにあります。
まず、古い木の材料を小さな粒や繊維に砕きます。こうすることで、木の中の不良な部分や傷んだ部分を取り除くことができるんです。さらに、金属や釘などの異物も取り出します。次に、その砕いた木に、特別な接着材をまぜます。この接着材は、木の粒をしっかり結びつける役割をします。その後、高い熱と強い圧力を加えることで、バラバラだった木の粒が、一つの固い木の板に変わります。この過程は、木の繊維を密集させることで、元の木よりも堅くて丈夫な構造を作り出しているんです。
この作られた「エンジニアリングウッド」は、普通の木板よりも強く、曲げにも強く、割れにくいという大きな長所があります。実際には、普通の木と比べて、3倍近い強度を持つものもあるんですよ。つまり、建物の部品や、橋などの大きな構造物、家具の材料として、もっと安心して使える木の製品になるわけです。このように、廃木材を集めて処理して、高強度の木を作るプロセスは、地球にやさしいリサイクル活動でありながら、実用的で優れた物を生み出すアップサイクルなんです。
廃木材から高強度エンジニアリングウッドを作ることは、単なるゴミの処理ではなく、私たちの地球を守るための大切な活動です。
一つ目の良いところは、森の木を減らさなくて済むことです。使い終わった木をリサイクルすることで、新しく木を切る必要が少なくなります。木は、空気をきれいにしてくれたり、動物のすみかになったり、土が流れるのを防いだりするので、森が減るのは地球にとって悪いことなんです。廃木材をアップサイクルして使うことは、森を守ることにつながり、地球全体の環境を良くするんですよ。
二つ目は、ゴミが減ることです。建築廃棄物という建物を壊すときに出るゴミは、世界中でとても多いという問題があります。その廃木材を新しい製品に変えれば、焼いたり埋めたりするゴミを減らすことができます。これによって、空気汚染も減り、埋め立て地を節約することもできるんです。
三つ目は、優れた木の製品が生まれることです。リサイクルとアップサイクルで作られたエンジニアリングウッドは、強く長持ちするので、新しい建物や製品に使えます。これによって、より安全で、より持ちやすく、長く使える社会を作ることができるんです。さらに、廃木材を活用することで、リサイクル産業の仕事も増えて、地域の経済も活性化するんですよ。
廃木材のリサイクルは、環境にやさしく、実用的で、社会に役立つ、まさに一石三鳥の素晴らしい取り組みなんです。みなさんも、家具を大事に長く使ったり、壊れた物を修理して使ったりすることで、このリサイクルの輪の一部になることができるんですよ。