みんなは「リサイクル」という言葉を知っていますよね。ペットボトルや紙を集めて、また新しいものに作りかえることです。でも「アップサイクル」は少しちがいます。
リサイクルは、いちど物を細かくくだいたり、とかしたりして、まったく新しいものに生まれ変わらせます。たとえば、ペットボトルをとかして、また新しいペットボトルやフリースの服を作るんですね。
一方、アップサイクルは、古いものの形や特ちょう(※とくちょう:そのものならではの良いところ)をいかしながら、もっと価値のある新しいものに変身させることです。今回のテーマ「古い扉が新しいテーブルになる」というのは、まさにアップサイクルの良い例です。
古い家の扉は、木の味わいや歴史を感じる傷があったりします。これをただ捨ててしまうのではなく、脚(あし)をつけてテーブルに作りかえれば、世界に一つだけのすてきな家具になるのです。アップサイクルは「ゴミを宝物に変える魔法」のようなものですね。
古い扉をテーブルにするDIY(※DIY:自分で物を作ったり直したりすること)は、家族みんなで楽しめるアップサイクルの活動です。
まず、古い扉を手に入れます。おじいちゃんやおばあちゃんの家、リサイクルショップ、建物をこわすときに出る材料を売っているお店などで見つけられます。扉についた古いペンキやよごれも、味わいとして残すことができます。
次に、扉をきれいにみがいて、テーブルの脚をつけます。脚は新しく買ってもいいし、これも古い家具の脚を使えば、さらにアップサイクルになりますね。大人といっしょに作業すれば、小学生のみんなも手伝えます。やすりがけ(※表面をすべすべにする作業)やペンキぬりは、とても楽しい作業ですよ。
このようなアップサイクルでできたテーブルは、お店で買う新しい家具とはちがう特別な魅力があります。傷やよごれにも、それぞれストーリーがあるからです。自分で作ったものには愛着(※あいちゃく:大切に思う気持ち)がわいて、ずっと大事に使いたくなります。
扉だけでなく、古いはしごを本だなに、ワインの木箱を小物入れに、使わなくなった引き出しを壁かざりにするなど、アイデアは無限大です。
アップサイクルやリサイクルは、地球の環境を守るためにとても大切です。
日本では、毎年たくさんの家具がゴミとして捨てられています。それらを燃やすと二酸化炭素(※にさんかたんそ:地球を暖めてしまう気体)が出て、地球温暖化(※ちきゅうおんだんか:地球全体の温度が上がってしまう問題)につながります。
アップサイクルで古いものを新しく使えば、ゴミが減ります。さらに、新しい家具を作るために木を切る必要も減ります。森の木は、きれいな空気を作ってくれる大切な存在です。
プラスチックのリサイクルも大切ですが、木や金属などの材料も、アップサイクルで大切に使い続けることができます。みんなができることから始めて、地球にやさしい生活を心がけましょう。古いものに新しい命をふきこむアップサイクルは、物を大切にする心も育ててくれますよ。